初恋の人
私の初恋は、十代の後半のことでした。その女性は、私の遠い親戚に当たる年下の人でした。
今も、時に思い出すことがあります。
彼女は、まだ小さい頃に、家族で外国に移住したので、それまでに会ったのは、生まれてから一度しかありませんでした。
二人が再会することになったのは、私がその家族を訪ねてみようと思ったからです。
海外旅行は、当時はまだ一般的ではありませんでしたが、私はどうしても若い間に外国に行ってみたいと思い立ちました。
外国には他に知っている人もいません。
また、その国が良いところだという話は聞いておりましたので、興味もありました。
家族や親族には、先方に迷惑をおかけすることになるとか、学校の勉強がおろそかになるとか、かなり反対されましたが、いずれも説得しました。
私は、子供の頃から、こうと決めると聞かない性格なのは、皆分かっていたのでしょう。
お金は、どうにかこうにかして、工面できました。
初めての海外旅行は、全てが新鮮で、とても楽しい経験でした。
有名な観光地にも行き、外国の食べ物や買い物など、驚き、嬉しく感じることばかりでした。
彼女のことは、おぼろげに覚えているだけでしたが、久しぶりに会うと、別人のように成長していました。
慣れない外国に移住して、言葉も苦労して覚え、友人も多くできて楽しい学校生活を送っているということでした。
そうした経験が、日本の同年代の女性よりは、ずっと早く、彼女を成長させたのだと思います。
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